アクアマリンの秘密
その瞬間、フェイを纏っていた雪が消える。


「アクアマリンの姫君よ。
お前から出向くとはどういう風の吹きまわしだ?」

「もうやめて。
あなたの狙いは…あたしなんでしょう?」

「その通りだ。
大人しくついてくる気にでもなったか?」

「ええ。だからもうやめて。
クロアーツもこの吹雪も止めて。」


星来の言葉に従い、吹雪もクロアーツの動きも止めるフェイ。

クロアーツの動きが止まったことによって、みんながこちらへと向かってくる。



「おまっ…何してんだよ!?」

「蒼刃は黙ってて。」

「黙ってられるか。桃依、星来連れて降りてこい。」

「桃依だけ行って。」

「でも…。」

「あたしは大丈夫だから。ね?」

「……。星来…約束守ってね?」

「うん。分かってる。」


フェイが俺から離れて、星来の方へと足を進める。



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