アクアマリンの秘密
「星来っ!!
星来の能力はさっ、ホントのホントに『ハート』なの?」

「ハート?」

「おまっ…!!
自分の能力も知らねぇのかよ!?」

「えっ!?
だってあたし…記憶ないし…。」

「ったく…
記憶もなけりゃ能力者としての自覚もなくて、よく今まで平和に生きてこれたな。」

「そんなのあたしに言われたって…。」

「まあまあ落ち着いて。
蒼刃。女性に対してそういう物言いは良くないよ。
星来の記憶がないのは君も知ってるのに、なんでそんなにつらく当たるんだい?」

「…当たってねぇよ!!」

「あの…蒼刃さん…あたし…。」

「『蒼刃』でいい。
『蒼刃さん』なんてカユいし。
つーかもう寝る。起こすんじゃねぇぞ。」

「はいはい。おやすみなさい。」

「もーっ!!蒼刃ってば怒りっぽいんだから!!」

「うるせーな!!
ちびは黙ってろ!!」

「ひどーい!!
まだ成長期だもんねーだ!!」

< 25 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop