アクアマリンの秘密
「国王は、君がナチュラルアースに来た時から君の存在を把握していたみたいだよ。」

「えっ!?」

「だから安全な地に住まわせた。戦とは縁のないあの場所にね。」

「そう…だったんですか…。
あ!!じゃあもしかして、あたしがどこから来たかとかそういうのは分かるんじゃ…。」

「ああ、それなら分かっているよ。
君の出身地はビーラルアクアマリン。
今は敵の本拠地になってしまっているけど…かつては繁栄を極めた、とても豊かな国だよ。」

「え…。ほ…本拠地…?」

「ああ。国王がそこまで調べている。
ビシアスの生みの親、イアルとセリユがそこにいる。」

「イアルとセリユ…。」

「言うなれば、ビシアスたちはイアルとセリユの駒だ。
だからオレたちを殺せと言われれば殺すし、国を滅ぼせと言われれば国を滅ぼす。」

「な…何のために…?」

「それは分からない。
まだオレも、国王の調書全てに目を通したわけじゃないんだ。
でも…オレたちがしなくちゃいけないことは明確だよ。」

「しなくちゃいけないこと…?」

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