アクアマリンの秘密
一人になっても…何もまとまらないことは分かっていた。
ただ、これ以上自分じゃない誰かのそばに居たら…
そいつを傷つけてしまいそうな自分が嫌だった。

特に緑志は…。

それに…あいつだけは絶対に傷つけたくない…。



「こんな弱ぇのかよ…。」



何を言っても絶望し、何を思っても…




「…変わらねぇよ、過去は。」






過去は変わらない。
父さんを殺したのは俺で、弱いのも俺。




「何も守れないのも…俺だ。」




俺はそのまま、窓の外を眺めた。

< 331 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop