アクアマリンの秘密
それでも、あたしは…


「蒼刃。」

「…。」

「絶対に開けないから…鍵だけ、開けてくれない?
鍵がかかってるだけで…なんだか距離が離れちゃうような気がするから…。
鍵を開けて?」





カチャン…



静かに鍵が開いた音がした。




「ありがとう。でも…ごめんね。



















最初で最後だから…今の約束…破る。」



手を伸ばしたい。
ねぇ、蒼刃。
…あたしは今、蒼刃に手を伸ばしたい。


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