アクアマリンの秘密
【蒼刃side】


今、星来の水色に光る目が俺を捉えて離さない。

真っすぐに飛んでくる星来の声も、その言葉も…弱った自分に悔しいほど、染み込んでいく。
痛みが…癒えていくのが分かる。



頭の中で何かが叫んでる。



『傷を癒すな』と。
『癒してはならない』と。



それでも弱い俺は…甘えてしまいたくなる。
星来がくれる優しい言葉に、この身全てを委ねてしまいたくなる。



「俺の痛みなんか分けても…お前が幸せになれねぇよ。」

「…蒼刃が苦しいのに、一人で幸せになんてなれないもん。」

「…もう…嫌なんだよ、俺が。」

「なにが…嫌なの…?」







「誰かに守られることが。」




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