アクアマリンの秘密
* * *


「え?」


差しこむ光であたしは目を覚ました。
今のは…



「記憶…戻ってる…?」


あたしがいつも夢に見る部分よりも少し前の記憶が視えた。


「あの子は…誰なの…?」


あの子との会話は思い出したっていうのに、顔だけは靄がかかったように見えない。
ううん…。思い出せない。



コンコンッ…



「あ、はーい!!」

「開けてもいーい?」

「うんっ!!」

「星来っ!!朝ごはん出来てるよ?」

「えっ…あっ…ごめん!!あたし…寝坊しちゃった?」

「いつもの時間に来ないからどうしたのかなぁーって気になって来ちゃった♪
星来が寝坊なんて珍しいね?
目覚めたくないくらいいい夢だったの?」

「夢…。」


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