アクアマリンの秘密
「?」

「お前の目は、本当に良い『瞳』(メ)だ。
その『瞳の中の蒼』は、この旅を経て次第に色濃くなっている。」

「蒼刃の瞳の色…?」

「星来の『アオ』とは異なる『蒼』
…揺るがないな、お前は。」



なんだか…ジャニアのその声が懐かしくも聞こえる…。
まるで蒼刃を知っているような…。



「あなた…何しに来たの?」

「どういう意味かな?オヒメサメ。」

「あなたからは…フェイやセンディス、マイサみたいな『殺気』が感じられないのよ。
あなたの狙いは何?」

「…俺の狙いなんて聞いてどうするつもりだい?
それに…『ビシアス』の狙いなら星来、君に決まってる。」



赤い目があたしを見据える。

でも…やっぱりどうしても、その目に恐怖を感じない。
殺意も…全く感じない。



「逃げないんだな。」

「逃げる必要を感じない…。
あなたの考えが…読めない。」

「それにとても素直だ。」


そう言ってニッと笑うジャニア。


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