アクアマリンの秘密
「お前もとても強くなっている。
もう無知な頃のお前じゃない、星来。
それは自分でも分かってるんだろう?」

「どういう…意味…?」

「言葉通りの意味さ。
この旅を経て、自分の力を使いこなせるようになった。
だから、フェイ、センディス、マイサの共鳴石を取り戻すことが出来た。
それぞれが自分の故郷で精神的にやられてしまったときも、立ち直らせたのはお前だ、星来。」

「あなた…どこまで見て…。」

「俺は全てを見てきた。
フェイ…いや、華央をその手で消したんだよな、紫紀。」

「…ああ。」

「そんな言い方しないで!!それに紫紀さんは…。」

「いや…。奴の言う通りだ。
俺はこの手で華央を消した。」

「紫紀さんっ…。」

「華央は偉大な魔法使いだった。
それは俺も良く知っている。
それに…華央と俺は、ある意味で『同じ』だからな。」

「同じ…?」

「そうだ。
俺と華央…いや、俺と『フェイ』は同じだ。
ある一部分において。
それが知りたくば…。」



ごおっと凄まじい炎がジャニアを包む。













「俺を終わらせろ。」



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