アクアマリンの秘密
【蒼刃side】



「っ…はぁ…いってぇ…。」

「本当に。」

「おう…緑志…。無事だったか…。」

「当たり前だよ。まだ死ねない。」

「ああ。俺もだ。」

「さてと…二人でどうさばこうか…。」

「そうだな。」



おそらく1000体以上のクロアーツが俺たち二人を囲んでいる。
全ての逃げ道は塞がれた。
進むべき方向は一つしかない。



「まぁ…行くべき道は決まってる。
逃げ道なんて最初から用意されてねぇ。」

「そうだね。」




俺は剣を地面に突き立て、体を起こした。
俺の背後には緑志が立っている。
自然に重なる俺たちの背中。




「大丈夫かい?」

「あたりめぇなこと聞くんじゃねぇ。」

「なら良かった。」

「緑志。」

「?」

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