アクアマリンの秘密
「え…?」





星来の言った言葉の意味を上手く受け入れることが出来ずに困惑する俺。
そんな俺よりも先に言葉を発したのはジャニアだった。





「あー…やっぱり思い出したか。
思い出してもらいたかったはずなのに、いざ本当に思い出されると複雑な気分になるな。」

「お兄様は…死んでない。
本当に少しだけど…命は繋がってる。」

「…俺の閉心術を破ったか。
あの時は破られてなかったと思ったんだけどな。」

「あの…時…?」

「ああ。
俺がナチュラルアースに向かったあの日。
俺はお前に触れた。でも俺からは何も感じなかっただろ?」

「…それは…。」

「あの時は…俺の魔力が勝っていたってことさ。
『月叉』としての魔力がな。」





『月叉』と聞いて、ようやく全てが繋がった。

月叉…あいつは…アクアマリンの皇子。




「ようやく目が覚めたって顔だな、蒼刃。
お前も思い出したか?」




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