アクアマリンの秘密
「思い出したんじゃねぇ…。
辻褄が合ったってだけだ。」

「辻褄?」

「だからお前は知ってたんだな。俺を。
俺と大して変わんねぇくせに…俺を散々ガキ扱いしやがって…!!」

「ガキ扱いじゃないさ。
可愛がってたんだよ、俺なりにな。」

「んなもんいらねぇ。」

「…さーて…俺の素性がバレたとこで、一気に戦いにくさが倍増したか?蒼刃…?」

「んなことねぇよ。」

「蒼刃…。」



不意に星来が俺を呼ぶ。



「なんだ。」



その声が涙に震えているのが分かった。
だから敢えてその顔を見ずに尋ねた。













「…斬ら…ないで。」

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