アクアマリンの秘密
「蒼刃…だめっ!!」



あいつの声が聞こえたが無視した。
何を言われたって…俺は変えない。一度決めたことは。
たとえお前に恨まれる結果になろうとも…。



「桃依!!共鳴石が落ちる前にキャッチしろよ。」

「うっ…うんっ!!」

「紫紀。お前は…時間を止める準備しろ。」

「時間を止める…?」

「あとは俺がやる。
…もう…いい残すことはないか?ジャニア。」

「ああ。もういい。…終わらせろ。
最期に星来が思い出してくれた…。
それで充分だ。」



そう言って、両腕を差し出すジャニア。



「それに…お前の実力なら充分に測れた。
文句はない。お前なら…守れる。
俺が人間だったら…首に剣を突き付けられた時点で俺の負けだ。見事だよ、蒼刃。」



その目は『月叉』だった。

たとえ目の色が赤でも、その奥に宿るものは間違いなく月叉だ。

数えるほどしか会ったことがない。

だけど…それだけは分かる。







「最期に聞きたいことがある。」



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