アクアマリンの秘密
俺は大きく振りかぶった。

そして…









「だめっ…!!蒼刃っ…!!」



あいつの声を無視し、俺は剣を振り下ろす。




「それでいい、蒼刃。
迷うな。迷わずに進めるお前は強い。」





両腕が落ちる。





フェイやセンディス、そしてマイサの時と違ったのは、その腕がすぐさま崩れ落ちはしないということだった。
共鳴石が先に転がり落ちる。

これが…『生きている』からなのか…?

でも、そんなことを考えている暇なんてない。



「桃依、共鳴石を落とすんじゃねぇぞ!!」

「うんっ!!」

「紫紀、今すぐこいつの体の時間を止めろ。」

「…分かっている。」



さっきの合図だけで、こいつらは俺の意図を理解してくれたらしい。



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