アクアマリンの秘密

白と黒の境界線

【月叉side】




俺はただ…君を守りたかったんだ。



そのためには、自分の命なんてなんの迷いもなく捨てられた。



だから再び目を覚ました時



自分が人間ではないものになってしまったことの哀しさよりも



もう一度君に会えるかもしれない



そのことが嬉しかった。



体はもう自分のものではなかったけど、



奇跡的に残ったこの『記憶』にだけは感謝したい



本気でそう思った、目覚めの夜だった。




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