アクアマリンの秘密
人の記憶の操作は難しい。
だから俺の魔法も一時的なものにすぎない。
有効期限付きの『記憶除去』



星来がこの地に戻ってきた時に全ての記憶が蘇る。
それまでは…



「忘れていた方がいい…。」

「…ほぉ…。姫の記憶を消したか。
姫の記憶は非常に大きな魔力を備えているというのにな。」

「だからだよ。
お前に乱用されないようにな。」

「…この期に及んで…そんなに強気でいられるとは大したものだ。」



俺はその言葉を無視し、星来を閉じ込めたシールドに手をかざす。












「テレポート」




星来を送るべき場所へと送る。
それが俺に残された最後の役目。



< 404 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop