アクアマリンの秘密
「元の自分に興味はないのか?」

「どーせ元には戻れねぇんだから、気にしたって無駄だろ?」

「…実に合理的だな。」



戻れない。
どうしたって。
それは死を意味するから。



「話はそれだけか?」

「ああ。
それとジャニア。」

「なんだ?」

「フェイと仲良くするんだぞ?」

「なんで?」

「良いパートナーになってくれるはずだ。フェイは。」

「…意味分かんね。」




それだけ言い残して、俺はイアルの部屋を出た。



気付かれてはならない。

俺が月叉の記憶を宿していることは絶対に。


< 414 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop