アクアマリンの秘密

最初の共鳴石

* * *


目が覚めた時、もう辺りは暗かった。
あたしの部屋に差し込んでくる光なんて少しもない。

もともと…
到着した時も、そんなに光なんかなかったけど…。
この地に…太陽の光は降り注がないの…?

そんなことを思っていると、突然、シップ全体が大きく揺れて、あたしの視界も歪む。

あたしはベッドから飛び起きて、急いでみんなのいるところに出る。



「どうしたの!?」

「ビシアスが出た!!星来、お前は絶対シップから出るなよ!!」

「蒼刃…。」


蒼刃の顔を見ると、さっきの蒼刃の『想い』を思い出して、なんだか気まずくなる。
ってそんなこと考えている場合じゃないのに…!!


「待たせてごめんなさいねぇ~。
でも安心してちょうだい?あたしがみーんな殺しちゃうから♪」


外から大きな声がする。

この声は…。


< 44 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop