アクアマリンの秘密
「なんだこの砂嵐。」

「…イアルの怒りさ。
共鳴石は…アクアマリン以外全て揃った。
その上…ビシアスもすべて消滅だ。
…最後のビシアスであるジャニアが実は月叉として生きていて、しかもオレたちによって蘇生されつつある。
こんなに面白くない状況がどこにあるってくらい、イアルにとっては最悪な展開になっている…。
まぁ、砂嵐のせいで全く進めないけどね。」

「…星来が目覚めたら…行かねぇとな。最後の場所へ。」

「…そうだね。」

「でもでもっ!!アクアマリンって行き方が分かんないって前に白斗が…。」

「そう。
アクアマリンへの道は原則として閉ざされている。
かつて何度もナチュラルアースの人間がアクアマリンへ行こうとしたけれど、イアルの固い魔力で閉ざされているって報告があった。
だからオレたちの今の問題は…どうやってその結界を破るかってことだ。」

「結界を破る前に…この砂嵐を止めなくちゃなんねぇだろ。」

「まぁ…そうだね。それが先決だよ。」




シップを激しく叩く砂嵐。
これを止める術…。
どうすれば止まるんだ…?




不意に、桃依の背後に置かれていた共鳴石が光る。


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