アクアマリンの秘密
* * *


すやすやと眠る星来。
その眠る横顔にそっと触れた。





「…これから一番やべぇ戦いが待ってるっていうのに…
ほんっとお前は何にも知らねぇみたいな顔しやがって…。」





でも、それくらいで丁度いい。
こいつはもう…これ以上自分の身を犠牲にしたり、傷ついたりしなくていい。
ましてや…イアルがおそらく星来をモノとしてしか扱わないだろうと思われる今、絶対に渡せない。渡せるはずもない。





「…お前を国に返す。
月叉と一緒にな。
だから守る…絶対に。」





眠るお前との、最後の約束だ。



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