アクアマリンの秘密
「え?」

「着いたぞ。」

「え?アクアマリンに?」

「ああ。」




突然のことに驚いて言葉を失う。
到着自体は喜ばしいけど…




「月星の魔導書…?
何の勉強してたんだよ?」

「えっ!?あっ…なっ…なんでもないの。」

「…んな焦ることかよ?
妙なこと、するんじゃねぇぞ。」

「わっ…分かってるもん。」



あたしは月星の魔導書をパタンと閉じた。

絶対にバレてはならない。

蒼刃だったらきっと…反対するだろうから。

それにそもそも…今のあたしじゃきっと使えないし…。

だけど…もし使えるのだとしたら…

これは最後の手段だから。

だから言えない。誰にも…。



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