アクアマリンの秘密
「あ…これ…なんだけどね…。」

「なんだよこれ…。」

「えっと…ミサンガ…なんだけど…。」

「ミサンガ?」

「うん。
前…一緒に暮らしていたおばあさんが教えてくれたの。
この紐が自然に切れたら…願いが叶うっていうジンクスみたいなのがあるって聞いたから…作ってみたの。みんなでお揃い。」

「ふーん…。」

「わぁー!!すっごいね!!星来って器用!!」

「そんなことないよ。
あ、桃依…手首出してくれる?」

「え?」

「これ、巻いてあげるから。」

「うんっ!!」



そう言ってすっと手首を出す桃依。
その右手首にあたしはゆっくりとミサンガを巻いた。
そしてぎゅっと右手を握る。



「星来?」

「…これは約束…なんだからね。
みんなで一緒に…ちゃんと生き残るって…約束だから。」

「うん。ボク、星来が作ってくれたコレがあれば絶対死なないよ。
ありがとう、星来っ!!大好きーっ!!」

「あたしも大好きっ!!」


抱きついてきた桃依をぎゅっと抱きしめ返した。
すると不意に、桃依の声が耳元で聞こえる。



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