アクアマリンの秘密
* * *

「あっ!!白斗さんっ!!」

「なにかな?」

「あの…手首出してもらってもいいですか?」

「手首?」

「はいっ!!」

「えっと…これでいいのかな?」

「はいっ!!これ…ミサンガです。
戦いが無事に終わるように願って作りました…。
えっと…あたしには…ホントにこれくらいしか出来ないけど…お守り代わりです。」

「…ありがとう。星来。
…何も出来ないなんてことないよ。星来はちゃんと役に立ってる。
何度も…心を救ってもらった。癒しの力を持つはずの俺が、君に癒されていた。
その分オレが…今まで君を守れたのかどうかは分からないけど…。
それでもオレは君のそばにいることが出来て…本当に嬉しかった。
だから…ありがとう。
お守り、大事にするよ。」

「はいっ!!」


ミサンガを軽く上から握りしめて微笑む白斗さん。
それにつられてあたしもゆっくり微笑んだ。



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