アクアマリンの秘密
「緑志っ!!今大丈夫?」

「ん?どうしたの星来?」

「手首出してっ!!」

「え?」

「お守り、付けたいの。」

「お守り…。」


そう言ってあたしの作ったミサンガを不思議そうな目で見つめる緑志。


「ホントに効果があるかは分かんない。だけど…みんなが無事でありますようにって願いだけはしっかり込めたから!!
みんながちゃんと…無事に生き残るための…約束だから…。」

「…ありがとう。星来。
効果は抜群だよ。その想いだけで僕には充分だ。」

「え?」

「本当に…星来には何度ありがとうと言っても足りないくらいだよ。
僕が…弱った時には一番欲しい言葉をくれた。
それに、僕は蒼刃の兄としても、君にお礼を言いたい。
いつもありがとう。
蒼刃を強くしてくれたのは…紛れもなく星来がいてくれたからだよ。
星来がいてくれたから、僕たちは強くなれた。
だから今度は…その恩返しをちゃんとするから。」

「え?」

「…星来をイアルには渡さない。絶対にね。
それに、僕たちは誰ひとりとして死なない。
これを君に約束する。」

「…緑志…。」

「あと1個残ってるってことは蒼刃のだね?」

「えっ?」


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