アクアマリンの秘密
「おい、どうしたんだよ!?おいっ…!!」

「そ…うは…?」



気がつくと、あたしは蒼刃に抱き止められていた。



「どうした…?」


心配そうな顔をして、あたしの顔をじっと見つめる蒼刃。
そんな眼差しに、訳もなく胸が苦しくなる。


「ごめっ…立ちくらみ…っ…。」

「立ちくらみ?」

「一瞬ちょっと目眩がしただけ…。大丈夫。
そんな顔しないで。」

「休んでから行くか?」

「…ホントに大丈夫。それよりこの眉間のシワ。」


そう言ってあたしは蒼刃の眉間に人差し指をあてた。


「シワ寄りすぎだよ。
あたしは大丈夫だから。
受け止めてくれてありがとう。」


あたしはゆっくりと蒼刃の腕の中から離れた。


そして自分の足でしっかりと立つ。


さっきあたしの頭に流れ込んできたのは全て…。



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