アクアマリンの秘密
【蒼刃side】


薄気味悪く、ただ広いだけの空間。
不気味な鏡が異様な何かを放っている。

つーかさっき…目の前にいたのは間違いなく…



「弱いお前はここで死ななくてはならない。」

「…っ…!!」



振り返った先にはやっぱり…



「父さん…。」

「この命を使ってお前を救ったことを心底後悔している。
お前など救うに値しない。」

「…悪いな、命使わせちまって。」

「悪いとは思っていないようだな。」

「お前が父さんなのは見た目だけであって、実際はそんな風に感じられねぇんだから仕方ねぇだろ?」

「これが私の本心だ。」

「それは否定しねぇよ。
俺なんかを救うのに自分の命を使ったことを失敗したと思ってるんだろ?
それは構わねぇ。
だけどな…父さんの口からは…。」



俺は剣を構えた。



「『後悔』なんて言葉、出てくるはずもねぇんだよ!!」


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