アクアマリンの秘密
キィィン…



刃の交る音が反響する。
目の前の敵は、俺の攻撃が読めていたと言わんばかりの余裕の表情を浮かべている。



「ぬるいな、お前の動きも攻撃も。」

「ぬるくて悪かったな!!」



そう言って弾き飛ばす。
俺と奴の間には、距離が出来る。



俺はその『無』の瞳を見つめる。




「やはり…所詮はその程度か…。
生かしておく価値もない。
私の命は無駄に散ったということだな…。」

「『無駄に散った』かぁ…。
ますます父さんじゃねぇなお前。
父さんは無駄とか、後悔とかそういう言葉が大嫌いなんだよ。
…無駄かどうかはお前が決めることじゃねぇ。
生きることも…俺が選択する。」










「蒼刃っ!!」



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