アクアマリンの秘密
「無駄なことはやめておけ。
お前はこの雫の間から出ることさえ出来ない。
ここは今、強力な魔力によって閉ざされている。」


ドアの方に駆け寄ってみるものの、確かに閉ざされていた。
普通に開くはずの扉は全く開かない。

あたしは固く手を握って、扉を叩く。



「そんなことをしても無駄だ。
魔力を物理的攻撃で破ることは出来ない。
それはお前も知っているだろう?」

「…開いて…っ…お願い…っ…!!」




叩いているうちに、胸元のペンダントが一瞬だけ扉に触れた。

扉が激しい光を帯びる。















「なっ…何っ…?」



眩しすぎて何も見えない。


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