アクアマリンの秘密
「お前が弱いのがお前の死の原因だ。」


それだけ言って、部屋を出る。



部屋を出た後も、女男問わずに皆が皆を襲っている光景が目に飛び込んできた。
さっき殺した男もそうだが…腑に落ちない。

時があれほど穏やかに過ぎていたはずのこの地。
それなのに、何かの歯車が狂ってしまったとしか言いようがない。




「何故皆が皆を殺める?
それに…。」




おかしいのは私もだった。
初めて使った剣をあんなに上手く使いこなせるはずがない。
ましてや、相手の隙まで見えてくるなんて…。






「死ねぇ!!」



斬りかかってくる男2人でさえ、たった一振りで斬り殺してしまうことの出来るこの剣…。
私に戦い方を導いてくれる…謎の剣。

でも確かに、この剣が今の私の命を繋いでいてくれた。

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