アクアマリンの秘密
「…逃がさない、ということか。
『シールド。』」

「え?瑠香ってシールドが使えるの?」

「宝来緑志には遠く及ばないがな。
それでもないよりはマシだろう。
私から離れすぎない距離を保て。」

「えっ?それ難しすぎ…っ…。」



キーン…


刃が瑠香の髪の一部を斬り裂いた。
ゆっくりと舞い落ちる瑠香の長い髪。



「瑠香っ!!」

「問題ない。
お前は自分の身の安全だけを考えろ。」



次々と瑠香に襲いかかる敵。
瑠香の動きは軽やかで、スムーズ。
その動きで敵の剣を封じていく。







どおーん…!!



蒼刃たちのいた方で、大きな爆発音がした。



「蒼刃っ!!」


そう叫んだ瞬間、一番大切にしていた記憶が鮮明になって蘇ってきた。



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