アクアマリンの秘密
蒼刃のミサンガに触れる。
堪えていた涙が限界だとでも言うように流れ落ちた。


「ごめんね…蒼刃…。
話聞くって約束したのに…。」


次に言葉を交わす時、あたしはあなたのことを覚えていない。
だから約束も果たせない。


本当は聞きたかったよ。蒼刃があんなに真剣な顔をして話そうとしてることだったから。
でも今のあたしには、ごめんとしか言えない。
…ごめんね、蒼刃。






















本当は私もね、蒼刃に伝えたいことがいっぱいある。


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