アクアマリンの秘密
「なっ…これは…!!」

「あなたを殺すことはしたくないからこの方法を取ったの。」

「こんなものっ…!!」

「目が覚めた時には全く別の人間になってるはずよ。
だから大人しく…。」

「お前ごときの弱き力にこの私が屈するはずが…!!」



激しくもがくイアル。
跳ね返されてしまいそうになる。
…でもここで負けたら…多分魔力が足りなくて封印の魔法が使えなくなる。





「もう…眠って。『スリープ』」






あたしの魔法で瞼が落ちていくイアル。
封印の魔法のおかげだと思う。
いつものイアルになら絶対に効かない魔法だから。




もう少し…もう少しで記憶が全て…外に出る。


今、あたしの身体の周りを、あたしの記憶の鎖たちが渦巻いていた。



「星来…お前何やって…!!」


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