アクアマリンの秘密

もう一度はばたくために

* * *


みんなが共有スペースに集まった。
冷静になってみんなを見ると、確かに蒼刃の怪我が一番大きいけれど、緑志も桃依も白斗さんも紫紀さんも…擦り傷や切り傷はあった。


「桃依、ちゃんと共鳴石は持ってるかい?」

「持ってるよ!!
でも、コレってホントに共鳴石なのかな?」

「見せてくれるかな?」


共鳴石かもしれないものをじっと見つめる白斗さん。


「ここ、見てごらん。」

「え?ドコ?」

「この真ん中だよ。」

「エバー…ラスティング…ウイング…。」

「ちゃんと国の名前が彫ってあるでしょう?
だから本物だよ。
それにほら…
オレが持った時よりも桃依が持った時のほうが強く光るでしょ?
つまりその石は、エバーラスティングウイングの血が流れる者に反応しているんだ。」

「ボクの血に…反応して…。」

「うん。
さて、次は蒼刃の治療だね。
まずは…一番まずいお腹からかな。
上脱いで。」

「えっ!?」


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