アクアマリンの秘密
「そなたたちはわしを非常に無力な人間だと罵るかもしれん。強大な魔力を持ってして未来を視ていて、なぜ何もしてくれなかったのか、そう思うのも当然なことじゃ。
じゃがな…未来を視ても…出来ることは少ないのじゃ。いざ、自分がそういう立場になってみて初めて分かったことじゃが…。
出来ることなど…限りなくゼロに近い。
…本当にすまなかった。
月叉も…すまぬことをしたな。
わしがナチュラルアースを作るのに躍起になっていたからお前は…。」

「俺のことはもういいです。
それに…彼らもおじい様のことを責めてはいません。
謝らなくてはならない存在は…もういません。」

「もう二度と戻らない存在がいること…確かに寂しくて悲しいです。
僕も出来ることなら…家族で暮らしたかった。
でももう過去に戻ることは出来ないし、過去に戻りたいとも思いませんよ。」

「ボクもー!!
家族にはね、やっぱり生きてて欲しかったけど…
ボクは新しい場所を見つけたから。」

「華央を守れなかったのは陛下の責任ではありません。」

「燈龍はこの先もずっとオレの親友です。
この旅はそれを再認識させてくれました。
そして新しいものも…手に入れました。」

「…姫に会わせてくださったことを、私は非常に感謝しております。」












何も言えないのは俺だけだった。

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