アクアマリンの秘密
「んだよ…なんでお前が反応すんだよ。」

「だって…脱ぐんでしょ?」

「脱がなきゃ治療出来ねぇだろーが!!」


そう言ってがばっと上を脱いだ蒼刃。
あたしは思わず後ろを向いた。


「あははは。可愛いね、星来。なんだか純粋で。
さて、じっとしててね蒼刃。」

「わーってるよ。」



あたしの視界には共鳴石をじっと見つめる紫紀さんと、ソファーに体育座りしてぼーっと遠くを眺めている桃依。

あ、あたしまだ、ちゃんとお礼言ってなかった…
そのことを思い出して、あたしは紫紀さんに駆け寄った。



「あの、紫紀さん…。」

「ん?なんだ?」

「あの…さっきはありがとうございました。命を助けてくれて…」

「ああ。
そんなことでいちいち礼を言う必要はない。気にするな。」

「でも…嬉しかったので。
ありがとうございました。」


あたしはペコっと頭を下げた。


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