アクアマリンの秘密
俺は星来を抱きかかえたまま、身動き一つせずにただ流れていく言葉に耳を傾けていた。
それが真実であろうがどうでも良かった。



こいつがいつ目を覚ますか分からないこと。
そして…こいつが全てを忘れてしまったこと。
それだけ分かれば充分だった。



俺を渦巻くのは、虚無と真実だけだった。



もうどうすることも出来ない虚無感と、それを俺に突きつけるだけの真実。

























「話は終わったのか?」

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