アクアマリンの秘密
* * *
【緑志side】
「もう1ヶ月になるねぇ…。
蒼刃はちゃんと寝てるの?緑志…。」
「どうだろう。
横になってる時もあるけど、しっかり眠れてないって感じがする。
夜中にフラフラっとどこかに行っちゃうときもあるし。」
「そっかぁ…。
本当に早く…目を覚ましてくれないかなぁ…星来。
ボクも寂しいよ…。」
「そうだね…。」
星来が封印の魔法を使った日からもう今日で1ヶ月になる。
目を覚ます様子もなく、ただ眠り続ける星来を見続けているのは…なんだか気が病んだ。
そして…星来を見つめる蒼刃の様子を見ても…尚更。
イアルという絶対的悪が滅びたはずなのに、僕たちにはどこか暗い影が纏わりついていた。
それもこれも…僕たちに笑顔をくれる姫君がいつ目覚めるか分からないという状況が生み出したものだった。
明日目覚めるかもしれない、でも1年後かもしれない。
希望と絶望が隣り合わせで存在していた。
それに一番心を痛めていたのは…
やっぱり蒼刃だった。
そんな蒼刃にかける言葉も見つからなくて、僕はどうしたらいいか分からない毎日を過ごしている。
それは…みんなも変わらない。
【緑志side】
「もう1ヶ月になるねぇ…。
蒼刃はちゃんと寝てるの?緑志…。」
「どうだろう。
横になってる時もあるけど、しっかり眠れてないって感じがする。
夜中にフラフラっとどこかに行っちゃうときもあるし。」
「そっかぁ…。
本当に早く…目を覚ましてくれないかなぁ…星来。
ボクも寂しいよ…。」
「そうだね…。」
星来が封印の魔法を使った日からもう今日で1ヶ月になる。
目を覚ます様子もなく、ただ眠り続ける星来を見続けているのは…なんだか気が病んだ。
そして…星来を見つめる蒼刃の様子を見ても…尚更。
イアルという絶対的悪が滅びたはずなのに、僕たちにはどこか暗い影が纏わりついていた。
それもこれも…僕たちに笑顔をくれる姫君がいつ目覚めるか分からないという状況が生み出したものだった。
明日目覚めるかもしれない、でも1年後かもしれない。
希望と絶望が隣り合わせで存在していた。
それに一番心を痛めていたのは…
やっぱり蒼刃だった。
そんな蒼刃にかける言葉も見つからなくて、僕はどうしたらいいか分からない毎日を過ごしている。
それは…みんなも変わらない。