アクアマリンの秘密
【蒼刃side】


『俺の瞳に映るお前はお前のままなのに、お前の瞳に映る俺はもはや俺じゃない。』


そう思ったのはいつだったんだ?


頭では分かっていたはずだった。
月叉にも国王にも言われていたことだった。
『奇跡なんて起こらない』と。















「分かんねぇのかよ…本当に…。」



蘇る、あいつの『好き』という言葉。



「言い逃げすんじゃねぇよ…。俺だって…。」



話したいことがあった。
…言うつもりだったんだ。
全てが終わったら。



「言えねぇまま…終わるなんて…。」




それ以上は言葉にならなかった。


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