アクアマリンの秘密
「そ…それは…。」


近すぎるこの距離で…蒼刃みたいに言えないよ。


「って別に急いて聞くようなことじゃねぇけど。
いいよ、無理して聞く気はねぇし。
言いたいことは言ったし。
…少し…踏ん切りつけるために…帰るかな…。国に。」

「え…?国にって…蒼刃…帰るの?」

「パシフィックブレードを復興させるための支援をお前のじーさんがしてくれるんだとさ。
だから…国に帰るっていうのも一つの選択肢だって緑志が言ってた。
俺ら…これでも一応皇子だし。だから…。」






言ってることはよく分かる。
それに…前にも言ってたから。
あたしを国に返したら、『さよなら』しなくちゃならないって…。
でもあたしは…















「行かないで…。」


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