アクアマリンの秘密

蒼刃のその言葉に顔がかーっと熱くなったのを感じた。
それはなんだか蒼刃も同じな様子。


「『俺の』ってどういうことぉ～？
ってか蒼刃も星来も真っ赤!!」

「…確かに。自分で言っててそれだけ照れるなんて初々しいな。」

「朝霧紫紀に激しく同感だ。」

「もーっ!!瑠香まであたしのことからかわないでよっ!!」

「こんなに面白いものを目の前にして、からかわずにいられるものか。」

「オレも瑠香にどうかーん!!
こぉーんな可愛い星来と蒼刃が見れるなんて、思ってなかったしね。願ってたけど。」

「うわーん!!星来ぁ!!ボクのものになってよー!!」

「えっ？桃依!?」

「どさくさに紛れて変なこと言うんじゃねぇよ。つーかマジでお前引っ込んでろ。」

「えーん!!緑志ぃー!!蒼刃がボクに酷いことしか言わないよー!!」

「蒼刃…大人げない。」

「うるせーよ!!」






あたしたちに戻ってきた…笑顔。
それはあたしが思っていたのよりも自然に、今…ここにある。

あたしは今、みんなの笑顔の隣にいる。
今までと同じように。



「お前…何笑ってんだよ。」

「だって、嬉しいんだもん。またこうしてみんなで笑顔でいられることが。」

「ボクもー!!星来の笑顔見てるだけで幸せだよ!!」

「兄としては、蒼刃がこうして憎まれ口叩けるほど復活してくれたのが喜ばしい…かな。」

「蒼刃、完全復活だねーホント。オレ的はもう少し大人になってくれても…。」

「…確かに。これじゃ、以前と何も変わらない。」

「宝来蒼刃は実に子どもだな。」

「だからうるせーっつってんだろ!?」