アクアマリンの秘密
「なっ…どうしたんだよ?」

「…くっつきたくなっただけ…なんだけど…嫌?」

「嫌じゃねーよ、バカ。」




ちょっと乱暴にあたしの頭を撫でる蒼刃。
これがすごく好きだったりする。


「アクアマリンの秘密ってお前のことかもしれねぇな。」

「え?」

「アクアマリンにおいて、一番謎なのはお前だし。」

「ちょっ…それどーゆー意味よ?」

「何しでかすか分かんなくて破天荒で無茶ばっか。
全然読めねぇのに人の気持ちは読めちまう。
ったく…手に負えねぇよ。普通のやつには。」

「え?」

「お前みたいなやつを守れんのは俺しかいねぇってこと。
ほら、行くぞ。」

「うんっ!!」



あたしたちは歩き出したばかり。
もちろん…やっと、同じ歩幅で。


あたしはより一層強く、蒼刃の腕に抱きついた。



「約束、絶対忘れないでよね。」

「お前が言うなよ…。つーか分かってるし。
『俺が守ってやるから。お前のこと、絶対。
…約束…な。』」

「うんっ!!約束っ!!」





*END*



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