アクアマリンの秘密
「なんだい?なんで二人で抱き合ってるの?」

「桃依、お前…星来から離れろ。」

「蒼刃…
弟として情けなくなるくらい大人げない。」

「んだと?緑志…
つーか桃依!!いいから離れろよ。」

「いやだよーだっ!!
ボクからぎゅってしたんじゃなくて、星来からぎゅってしてくれたんだもん♪
ねー!!星来!!」

「そうよ…!!蒼刃にとやかく言われる筋合いはないっ!!」

「へぇ…随分と強気なオヒメサマだな。
ほんの少し前にあんな危ねぇ目に遭ってたやつとは思えねぇ。
つーかそもそも、お前があの『アクアマリン』の姫だなんて信じらんねぇ!!」

「なんですって…?失礼しちゃうわ!!」



* * *

「ああ…もうこれだから蒼刃は…。」

「『お兄ちゃん』も大変だね?緑志。」

「まぁ…それも昔からだから慣れてるけど…
どうしてこうも素直に慣れないんだろう?」

「それはねー…蒼刃くんがコドモだから。」

「それは言えてる。だけど…」


< 67 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop