アクアマリンの秘密
「それってどういう…。」

「ごめんね、混乱させちゃったかな？
じゃあまずは魔力ってものの説明から始めようか。」

「はい。」

「あのね、オレたちが基本的に魔力って呼んでいるものはもともと『自然系魔力』と呼ばれているものなんだ。
大きく、火、水、土、風の4つに分類され、それぞれから魔力を借りている。だから人間は魔法が使えるんだよ。」

「え…？でも『ヒール』っていうのは…。」

「魔法はその4つを根源として、いろんな形になったんだ。
ヒールは水、フライなら風を魔力の根源としている。」

「じゃあ…蒼刃の『ソード』や緑志の『シールド』は何を魔力の根源としているんですか…？」

「それらはさっき言った『自然系魔力』とはちょっと違うんだ。
確かに魔力は魔力なんだけど、『特殊系魔力』に属する。」

「特殊系魔力…。」

「そう。二人はほとんど自分の力で戦っている。特に蒼刃はね。
戦闘能力の特に高い者の能力が特化したのがこの二人の能力なんだ。」

「え…じゃあ蒼刃があんな風に戦えるのは魔法の力じゃなくて…」

「高い身体能力ゆえに…ってことになるね。
あ、一応、蒼刃たちの魔法は特殊系魔法の中でも『攻撃系魔法』に分類されてる。
まぁこれは、魔法について研究している人たちがそう呼んでいるだけだけどね。」

「じゃあ…特殊系魔力だと他には何が…。」

「それは、星来が一番分かってるでしょう？」

「え？」


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