アクアマリンの秘密
まだあたしには踏み込んじゃいけないものがたくさんある…
それを一瞬垣間見た気がする。


「星来?大丈夫かな…?
集中力切れちゃった?」

「あ、いいえ!!大丈夫です!!続けてください!!」

「うん。じゃあ続けるね。
で、魔力の話は大方終わったんだけど…
魔力っていうものは血で受け継ぐんだ。
魔力の大きさはほとんど血筋で決まる。
だから星来は魔力の大きさから言っても正当なアクアマリンの王族の血をひいてるってことが分かるってわけ。
少しは分かったかな?魔力について…。」

「えっと…はい…。
あの…白斗さんのこういった知識はどうやって養ったんですか?」

「うーん…オレは…本を読んだんだ。
この世の中には魔導書というものがあるんだけど…それを片っ端から読んだかな。」

「魔導書…
それって今このシップの中にあったりするんですか?」

「うん、少しは持ってきたというか…国王が無理矢理入れてた。
国王が手配したものだからね。この乗り物も。中に入ってるものも。
あ、そういえば星来にもオレたちとお揃い?みたいな服があるんだ。渡すの忘れてたよ。
いつまでもその格好じゃ動きにくいだろ?
オレの部屋に置いてあるから本を探すついでに渡すよ。ちょっとついて来てくれるかな?」

「あ、はい。」

「ボクも行くーっ!!
魔導書ってあんまり読んだことないから読んでみたいしっ!!」

「うん。一緒においで。」


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