アクアマリンの秘密
「それに?」
あたしの顔を不安そうな目で見つめる桃依。
「みんなの記憶を…読みたくないんです。出来る限り。」
「え…?それは…ボクの記憶を読んだことを…悪いことだって思ったから…?」
「ううん。そうじゃないの。
…あたしには記憶がないけど…みんなにはある。
その中には…人に言えないものも…きっとある。
だからね…そういうのを…みんなが話したい、伝えたいって思う時に聞いてあげられる存在になりたいなって思う…の…。
ただでさえ辛い戦いで体が傷ついてるっていうのに心まで…あたしの手で傷つけたりしたくない…
だから知りたいんです。力を使いこなす方法を。」
「…星来は優しいね。」
「そっ…そんなことないですっ!!白斗さんだって優しいじゃないですか…。何も分からないあたしに色々教えてくださって…。」
「ううん。オレは優しくなんかないよ。
本当に優しい人間だったら…オレはここにはいない。」
「え…?」
視線を下にずらす白斗さん。
沈黙が妙に痛い。
「あっ!!ずっと気になってたことがあるんです!!
聞いてもいいですか?」
「うん?何かな?」
「あの…昨日…マイサが現れて、蒼刃たちがシップから出て行ったとき…
あたしも出ようとして白斗さんに引き留められたんですけど…覚えてますか?」
「うん。覚えてるよ。それがどうかした?」
「あの時…あたし、白斗さんに腕を掴まれたんです。
なのに白斗さんからは何も流れてこなかった…。
それは…どうしてなんですか…?」
あたしの顔を不安そうな目で見つめる桃依。
「みんなの記憶を…読みたくないんです。出来る限り。」
「え…?それは…ボクの記憶を読んだことを…悪いことだって思ったから…?」
「ううん。そうじゃないの。
…あたしには記憶がないけど…みんなにはある。
その中には…人に言えないものも…きっとある。
だからね…そういうのを…みんなが話したい、伝えたいって思う時に聞いてあげられる存在になりたいなって思う…の…。
ただでさえ辛い戦いで体が傷ついてるっていうのに心まで…あたしの手で傷つけたりしたくない…
だから知りたいんです。力を使いこなす方法を。」
「…星来は優しいね。」
「そっ…そんなことないですっ!!白斗さんだって優しいじゃないですか…。何も分からないあたしに色々教えてくださって…。」
「ううん。オレは優しくなんかないよ。
本当に優しい人間だったら…オレはここにはいない。」
「え…?」
視線を下にずらす白斗さん。
沈黙が妙に痛い。
「あっ!!ずっと気になってたことがあるんです!!
聞いてもいいですか?」
「うん?何かな?」
「あの…昨日…マイサが現れて、蒼刃たちがシップから出て行ったとき…
あたしも出ようとして白斗さんに引き留められたんですけど…覚えてますか?」
「うん。覚えてるよ。それがどうかした?」
「あの時…あたし、白斗さんに腕を掴まれたんです。
なのに白斗さんからは何も流れてこなかった…。
それは…どうしてなんですか…?」