恋色の紙ヒコーキ
「ちょっと新鮮でいいなって思ったよ、俺。」

「はぁ!?」

「それに、はるがずーっとそばにいて世話してくれるのもいいなって思うし。」

「はぁー!?なにそれ!!どういう意味!?
あたしに陽のメイドになれってこと!?」

「あー違うよ。そういう風にとらえたか…」

「え?違うの?」

「別にはるに俺のメイドになってほしいとかは思ってないよ。
だけど毎朝起こしに来てくれたり、朝食の準備出来たよとかって呼びに来てくれたりとか、そういう生活感がいいなって思っただけ。」

「生活…感?」

「はるが俺と結婚してくれたらそういうのが実現するのかなぁ…?」

「けけけ…結婚!?」

「あ、また噛んだ。
そんな驚くこと?てか、そういう夢見てるのは俺だけ?」

「だ…だって…結婚とかってまだまだ先のことだし…
あたしと陽がどうなってるかも分かんないし…
ってかそもそもジョシュアはリリアとくっつくじゃん!!
メイドとは結婚出来ないもん!!」

「そこに戻るの?随分気にしてるね。
相手役が笹川さんになったから久哉にも殺されかけたけど…」

「だって…リリアとジョシュア、ラストでかーなーりラブラブなんだもん!!」


自分で言ってて恥ずかしくなってきた…
言ってることなんか、かなり幼稚だし…
っていうかこの気持ちは…


「ヤキモチ…かな?」


図星をつかれて、一気に体温が上がる。

恥ずかしいっ!!

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