恋色の紙ヒコーキ
* * *
「今回ははるが勝っちゃったね。
前は笹川さんだったのに。」
「はる、考え事してたみたいで微動だにしてなかったから…。」
「ああ…はるが変わったねって話だよね。」
「そうそう。
あたしたちみんな、この1年ですごく変わったよね。
もちろん想いが通じたっていうのが一番大きいけど…それ以外にも変わったなって。
ってなんか年寄りみたいだね。」
「そんなことないよ。笹川さんは周りにいつも気を配っているから余計そう思うんだよ。
でも確かに…変わったね、色々と。」
「もう卒業まで半年くらいしかないしね…
なんだか寂しくなってきちゃった。
夏ももうすぐ終わりだし…ね。」
「そうだね…楽しい時間ってあっという間だから。」
「時間って…すごいよね。
あっという間なのに、その時間の中で人は変わっちゃって…。
あーもう…なんなんだろう自分…
いきなりすごく抽象的な話しちゃってごめんね、陽くん。」
「ううん。
笹川さんの言っていることは正しいよ。
俺も…なんだか寂しくなってきた。
でもさ、笹川さん。
俺は…時間が経って変わるものと、時間が経っても変わらないものってちゃんとあると思うよ。」
「え?」
「あ、二人が帰ってきた。」
「今回ははるが勝っちゃったね。
前は笹川さんだったのに。」
「はる、考え事してたみたいで微動だにしてなかったから…。」
「ああ…はるが変わったねって話だよね。」
「そうそう。
あたしたちみんな、この1年ですごく変わったよね。
もちろん想いが通じたっていうのが一番大きいけど…それ以外にも変わったなって。
ってなんか年寄りみたいだね。」
「そんなことないよ。笹川さんは周りにいつも気を配っているから余計そう思うんだよ。
でも確かに…変わったね、色々と。」
「もう卒業まで半年くらいしかないしね…
なんだか寂しくなってきちゃった。
夏ももうすぐ終わりだし…ね。」
「そうだね…楽しい時間ってあっという間だから。」
「時間って…すごいよね。
あっという間なのに、その時間の中で人は変わっちゃって…。
あーもう…なんなんだろう自分…
いきなりすごく抽象的な話しちゃってごめんね、陽くん。」
「ううん。
笹川さんの言っていることは正しいよ。
俺も…なんだか寂しくなってきた。
でもさ、笹川さん。
俺は…時間が経って変わるものと、時間が経っても変わらないものってちゃんとあると思うよ。」
「え?」
「あ、二人が帰ってきた。」