恋色の紙ヒコーキ
「父上。」
陽のいつもより少し張った声が聞こえてきた。
「きゃー!!陽くんかっこよすぎるっ!!」
「陽先輩やばいっ!!
なにあれホントにやばい…」
陽の声は女子の金切り声で掻き消される…
ほんっとすごいなぁ女子パワー…。
「お呼びでしょうか?」
「ああ。お前のために明日、パーティーを準備した。」
「パーティー?」
「婚約披露パーティーだよ、ジョシュア。」
「婚約?一体誰とです?」
「…それは明日のパーティーでのお楽しみだ。
そのつもりで、心の準備をしておきなさい。」
「……分かりました。」
やばっ…
次あたしと陽のシーンじゃん!!
ステージが暗くなり、ナレーターが話している間に配置に着かなきゃ…!!
って暗くて見にくいよー…
「はるっ!!こっち…」
「陽?」
「急いで急いで!!」
「うんっ…」
なんとか間に合った…
手には台拭きもあるし…
あとは台詞…
あれ?あたしが先だったっけ?
「はるが先だからね。台詞。」
「えっ!?あ…うん…」
陽は舞台袖に隠れる。
あたしは棚を拭く。
スポットライトがあたしを照らす。
ガチャッ…
このシーンは陽が部屋に戻ってくるところから始まる。
陽のいつもより少し張った声が聞こえてきた。
「きゃー!!陽くんかっこよすぎるっ!!」
「陽先輩やばいっ!!
なにあれホントにやばい…」
陽の声は女子の金切り声で掻き消される…
ほんっとすごいなぁ女子パワー…。
「お呼びでしょうか?」
「ああ。お前のために明日、パーティーを準備した。」
「パーティー?」
「婚約披露パーティーだよ、ジョシュア。」
「婚約?一体誰とです?」
「…それは明日のパーティーでのお楽しみだ。
そのつもりで、心の準備をしておきなさい。」
「……分かりました。」
やばっ…
次あたしと陽のシーンじゃん!!
ステージが暗くなり、ナレーターが話している間に配置に着かなきゃ…!!
って暗くて見にくいよー…
「はるっ!!こっち…」
「陽?」
「急いで急いで!!」
「うんっ…」
なんとか間に合った…
手には台拭きもあるし…
あとは台詞…
あれ?あたしが先だったっけ?
「はるが先だからね。台詞。」
「えっ!?あ…うん…」
陽は舞台袖に隠れる。
あたしは棚を拭く。
スポットライトがあたしを照らす。
ガチャッ…
このシーンは陽が部屋に戻ってくるところから始まる。