恋色の紙ヒコーキ
「ねぇ梨絵…。」
「んー?」
「どうして梨絵にはそんなにゆとりがあるの?
離れちゃうのは梨絵も同じでしょ?」
「あたし、ゆとりがあるように見える?」
「うん…見える。」
「実はさ、それがそうでもないんだよ…。」
「え?」
「本当はね、背伸びしてるだけなんだよ?
背伸びして、久哉の勉強の邪魔にならないように必死なだけ。
本音ははると同じ。
はるはただそれを素直に表しちゃうだけで、あたしはそれを素直に表せないだけ。
頑張ってほしいって気持ちと、離れたくないって気持ちが一緒に心の中にあって、それが葛藤してるの。
でもね…はる…。」
「ん?」
「でも…離れたくないって気持ちより、どっちかって言えば…今は頑張ってほしいって気持ちのほうが強いの。
頑張って、ちゃんと志望大学に受かって喜んでる久哉の顔が見たいなってそう思うの。
それからでもいいかなって…
寂しいとか、そういうことを思うのは、その先だよ。
今は一緒に頑張りたい。
だから…今は…応援できるよ。」
「梨絵…。」
「んー?」
「どうして梨絵にはそんなにゆとりがあるの?
離れちゃうのは梨絵も同じでしょ?」
「あたし、ゆとりがあるように見える?」
「うん…見える。」
「実はさ、それがそうでもないんだよ…。」
「え?」
「本当はね、背伸びしてるだけなんだよ?
背伸びして、久哉の勉強の邪魔にならないように必死なだけ。
本音ははると同じ。
はるはただそれを素直に表しちゃうだけで、あたしはそれを素直に表せないだけ。
頑張ってほしいって気持ちと、離れたくないって気持ちが一緒に心の中にあって、それが葛藤してるの。
でもね…はる…。」
「ん?」
「でも…離れたくないって気持ちより、どっちかって言えば…今は頑張ってほしいって気持ちのほうが強いの。
頑張って、ちゃんと志望大学に受かって喜んでる久哉の顔が見たいなってそう思うの。
それからでもいいかなって…
寂しいとか、そういうことを思うのは、その先だよ。
今は一緒に頑張りたい。
だから…今は…応援できるよ。」
「梨絵…。」