恋色の紙ヒコーキ
*久哉side*

「そっちどう?」

「んー…はるもちゃんと分かってたよ。
陽くんの気持ちも自分の気持ちも…
ただ…やっぱりはるは素直だから…。」

「だよなー…素直すぎんだよ、はるは。」


今、夜の公園。隣に梨絵。
はると陽に何かあると、俺たちが決まって活動しなきゃならなくなる。
なんだかんだ言って俺、結構世話焼きなのかもしれねぇな…


「久哉!!ちょっと聞いてる!?」

「ごめん。ぼーっとしてた。続けて?」

「だからー!!
久哉は陽くんになんて言ったの?」

「え?俺?
えっと…しばらくはるを放置しろって言った。」

「放置!?なんで?」

「陽ははるを構いすぎなんだよ。つーか甘やかしすぎ。
だからはるが成長するまで手出すなって言った。
俺、間違ってる?」

「…間違ってない…けど…。」

「けど?」

「はるがちゃんと応援できるようになるまで…
やっぱり少し時間かかっちゃうと思う…。」

「そっかー…
お前はちゃんと俺のこと応援してくれてんのにな。
つーか俺もお前のこと応援してるし。」


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